Perfume・達郎先生のコメントより考えた ― 2011年10月22日

●山下達郎先生のサンデーソングブック、毎週しっかり聴いていますが、先日、こんなコメントが。
「昔からもう現場では当たり前のことなんですけど、レコードやCDの録音なんて、後でなんとでも音をイジることはできるんです。」
「だから、どんなヘタクソなバンドでも、なんとでも音を聞かせることができるんです。」
「やっぱライブですよ、実力が分かるのは。」
「なので、私のライブは、存分に楽しんでいただけますよ!」(ココは想像です、達郎さんの心の声)
なるほど。
今年も11/24に、琵琶湖ホールのライブへ行きます。
入念なリハーサルにより展開される達郎バンドの音を、去年ライブで聴いたのですが、聴けばそのとおりだと思います。
達郎先生のカッティングギターを聴けるとは、なんとも幸せなことです。
●ここでちょっと意見。
音楽である以上、「曲」、「楽曲」というものは必ずあります。
その魅力についてはいったん横に置いといて、
それを「演奏・表現するアーチスト」の魅力について考えてみました。
スタイルとして「バンド(打ち込みサウンドなし)」または「弾き語りの歌手」だったら、そのアーチストの魅力は「生の歌声」または「生の演奏」に寄るところが大きいです。
「打ち込みサウンド前提の歌手・バンド・グループ」(Perfumeはコッチ)だったら、そのアーチストの魅力は、より幅広いもの。
「サウンドデザイン」や「ダンスパフォーマンス」など、総合芸術的な魅力が重要です。
なので前者タイプで、「演奏」や「歌」がイマイチ、ヘタだったり、声が出ていなかったりだと、まあガッカリしますよね。
達郎先生の言うとおり。
後者タイプだと「演奏」や「歌」よりも、「総合芸術」として面白かったか?凡庸だったか?どっちなの? が重要です。
個々の演奏、声がどうだこうだ、というのはあまり関係ないです。
それは「木を見て森を見ず」ですね。
●私自身、前者タイプよりも、断然、後者タイプ が好みですね。
切っただけ、焼いただけ、塩をかけただけ、でも素材は新鮮ダヨ!
って料理も好きなのですが、手の込んだ料理が好きです。
まったく「嗜好」の問題なんですけどね。
そんなわけで、これからも「手の込んだ料理」をいただきたく思います。
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